男たちの大和とその時代 2の2
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 06/7/9(日) 06:02:37  返信も含め全削除
 世界一といわれる超弩級戦艦の甲板には、反町隆史はじめ、中村獅童らの不敵な面構えの兵が並んでいる。少年兵たちは、まだ年端もいかないあどけなさの残る顔には、すべて初体験の好奇心に満ちた顔と、いつ何処から飛んでくるか分からない、上官の怒声、鉄拳制裁の嵐の予感に、ビリビリとした緊張感が漂っている。

   まずその最初の一発
「誰だ!灯火管制なのに窓を閉めなかったのは、覚えのあるものは一歩前!」
「貴様らのなかにいるのは間違いないんだ、とっとと出てこい」声が高まって一層怒りが満面にあらわれる。少年兵はガタガタ震えている。古参兵が新兵に洗礼をあたえ、「軍隊というとこは、こんな所よ!」と教え込むのである。
静寂を破って、明らかに仲間をかばったと思われる神尾(後の仲代達也)がでる。「本当にお前がやったんだな。ケツをだしてふんばれ!」
上官は太さ五センチはある棍棒で渾身に力で殴りつける、悶絶するまで。

★ 一口メモ    当時の兵役(徴兵制)
戦前は満20歳に達した男性はすべて兵役の義務、太平洋戦争の前は2年間の
兵役義務、昭和18年には無制限に延長、百万を超える陸軍の徴兵に比べ、海軍は極端に少ない。兵役の時期が来て海軍に行くか、陸軍に行くか、全く個人の知らないところで決定された。

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