男4人のタイ訪問記 3の1
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 07/1/11(木) 10:27:48  返信も含め全削除
アユタヤの夜は更けて 1
どうやら今夜は祭りらしい。北海道神宮祭にもしばらく出かけていないが、せっかくタイの祭りに出くわしたのであるから、これを見ないということは出来ない。ガイドのお姉さん(六年生の子を持つお母さんであるが)に乗り合いタクシー(3人乗りに一人が横に捕まって走る)を手配してくれた。一台60パーツ(180円)。何という安さであろう。
タクシーでもよかったのに、人相はともかく身なりがみすぼらしいと感じたのか安いのを手配してくれた。定刻の時間にはホテル前に、屈強そうな男がひとり、日本では、もう見かけなくなった三輪自動車で待っていてくれた。
 
さて前の時間帯に下検分をしていた仲間が、その場所を示すと、三輪車は走り出した。街路は人の波、クルマの洪水である。その間隙を縫って、あるかなしかの天蓋が付いているだけの三輪車は、我がモノ顔に走り回った。
夜でも摂氏32,3度はくだらないのであろう。熱風が頬をかすめていく。煌めくネオン街、何百軒もの屋台、行き交うクルマ、自転車、オートバイ、三輪車の喧噪の中、クルマを縫うようにして走り回る。
ちょっとでも車と接触すれば、一巻の終わりとなりかねないような無天蓋のサイドの場所に、必死に掴まっていた私は、夜風を頬にうけながら15分ほど、スリルとサスペンス、炎暑を払うのを期待しながら、この界隈の一番の繁華街に到着した。
ここで一時間後の9時に会いましょう、「OK?」「OK」と固い約束をかわし
繁華街にのりこんだ。この人出はどうであろう、何万人が街路に、犇めいているのであろう。サッポロの中島公園の屋台などとは桁違いである。日本の祭りには、まだ日本的な情緒を楽しむと言う風情があるが、ここには情緒などというモノとは無縁である。喧噪と猥雑さが渾然一体となった風景があちこちに見られる。

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