男4人のタイ訪問記 8の1
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 07/4/14(土) 06:08:21  返信も含め全削除
男4人のタイ訪問記 8
タイの教育事情
4人とも、元学校の先生であったので、教育事情には関心が深いような表情で、ガイドにいろいろ尋ねたり、図書館での調べ物の中から分かったこと、ガイドとの話と調査内容と一致しない部分が多少あったけれども、タイの教育事情の大まかのことを述べてみたい。

ちょうどタイ訪問の4月が夏休みに入っており、夏休みと農繁期は重なっているようである。農村の子供たちは貴重な労働力として、農作業に従事している。アユタヤの夜の子供のキックボクシングの中でも、触れたように、貧しくて病弱の親の薬代を手に入れるために、格闘する子供、農繁期の貴重な労働力として親の手助けをする子供、かつての日本の貧しい時代もそうであった。

タイの初等教育は7歳から15歳までとなっており、約94%の子供たちが、公立学校、または寺院の経営する初等学校において勉強する。識字率は2001年の統計では99%と言われる。非常に高い識字率である。
それでもガイドさんの話では、貧しい農村の子供たちは登校することも出来なく、農作業に明け暮れている子も多いという。バンコクのような大都会と山村とでは
まるきり事情が異なるのは、中国と同様、沿海側と西域のウルムチ、チベットなどと経済的な格段の差があるのと同様である。
 そして一人っ子が多くなり、その子の教育のために、母親は懸命に働いて、教育費を捻出しているという。初等教育は無料であるが、塾に通わせる、その塾の高い授業料を捻出するのに母親は大変なのだとガイドは言う。
「それでは父親はどうなのですか、働かないのですか」と聞いてみると、
「父親は当てになりません、怠け者が多く、働かないで賭け事などする人が多いんですよ」と眉を曇らせている。
その点、日本の男性と全く違うと思ったけれども、そのことは触れずにおいた。
市場などの販売員は圧倒的に女性が多いことにも気がつく。

「文化は北方から」という言葉があるように、寒冷地に住む人間には生活のノウハウを得るために、長い歴史の積み重ねのなかで生活の文化も育ててきた。
しかし熱帯に住む人間には、たわわに実る果実、米も三毛作の収穫の地域もあるし、衣食住にはそれほど困らない。腹が空けば近くの果実をもいで口にすればいい、と安易に考えるが、そのような訳にはいかないであろう。

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