男4人のタイ訪問記 8−2
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 07/4/25(水) 14:53:26  返信も含め全削除
 そして一人っ子が多くなり、その子の教育のために、母親は懸命に働いて、教育費を捻出しているという。初等教育は無料であるが、塾に通わせる、その塾の高い授業料を捻出するのに母親は大変なのだとガイドは言う。
「それでは父親はどうなのですか、働かないのですか」と聞いてみると、
「父親は当てになりません、怠け者が多く、働かないで賭け事などする人が多いんですよ」と眉を曇らせている。
その点、日本の男性と全く違うと思ったけれども、そのことは触れずにおいた。
市場などの販売員は圧倒的に女性が多いことにも気がつく。

「文化は北方から」という言葉があるように、寒冷地に住む人間には生活のノウハウを得るために、長い歴史の積み重ねのなかで生活の文化も育ててきた。
しかし熱帯に住む人間には、たわわに実る果実、米も三毛作の収穫の地域もあるし、衣食住にはそれほど困らない。腹が空けば近くの果実をもいで口にすればいい、と安易に考えるが、そのような訳にはいかないであろう。
就職の状況と格差
「大学を卒業しても良い仕事はあまりないのです」とガイドは言う。
しかし近年、外国の企業が年ごとに増え続けるので、日本語のよくできる学生は引く手あまた。英語よりむしろ日本語の堪能な学生が珍重されるようである。
大卒で平均1万バース(3万円)なら、日本語の堪能な学生はその二倍は支給されると言うから、親も学習塾に入れて、子供の将来のみならず、自分たちの将来のためにも特に母親は懸命の様子であった。
「栴檀は双葉より芳し」の子には、さらに追い打ちをかけるように、塾通いでしのぎを削らせる。しかし「親は高い塾の金額を捻出するために、食うモノも食わずに生活しているのです」と言う話も本当であろう。

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