満州今昔物語 3の1
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 07/7/9(月) 09:29:37  返信も含め全削除

友人A氏の満州時代 1
私の4半世紀に及ぶ友人は情誼に熱い熱血教師であった。リタイアした現在でも子どもたちの目線に並んで話をし、心の琴線に触れるような響きを子どもたちに伝えている。その彼から少年時代の満州の生活を振り返ってもらった。
彼の父親は単身満州に渡り、生活の展望が開けてきてから、妻と息子の彼を満州に呼び寄せた。
彼は3才から少年期13才まで北満州のチチハルに住み、新京(今の長春)ハルピンでも過ごした。その当時の生活の断片を、時々空を見つめるように語ってくれた。中国人との交流、軍国時代の教育、突然のソ連の進駐、爆撃に遭いながらも必死に逃げ回った終戦の日の前後、当てもなくさまよい歩いた逃避行、ようやく着いた日本行きの列車はもう満杯であって、また1年チチハルに戻って生活したその煉獄の生活の日々。ようやく1年経過して無蓋車に載ってあの果てしもなく広い満州の平野を揺られ揺られて遼東半島にたどり着いたことなどを。

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