満州今昔物語 9の1
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 07/9/6(木) 06:42:31  返信も含め全削除
満州今昔物語 9
血も凍る731部隊
ハルピン郊外の731部隊の施設はとてつもなく大きかった。今回のハルピンへの旅でも、かつての施設は終戦間際に、証拠隠滅のため徹底的に破壊され、収容されていたマルタは虐殺され、跡形なく消え失せていたから訪ねることはしなかった。
731部隊の実態については何冊かの著作を読み、その実態を知れば知るほど、その凄惨な実験、マルタと呼んだ実験材料の、中国人、ソ連人、朝鮮人、蒙古人はおよそ3000人、このような非人道的なことを平然と行っていた日本の陸軍、そして石井部隊長がその資料をアメリカに提供したことで、免罪されたと言う事実を知って、愕然とする。
 「悪魔の飽食」の著作者、森村誠一は昭和56年に、「赤旗」に連載を始める。しかしその前に、吉村昭の「細菌」という小説の中で、ハバロフスクの公判書をもとに小説を発表している。昭和20年8月9日にソ連が怒濤のように押し寄せて、575,000人を連れ去った捕虜の中には、731部隊で勤務していた日本兵も数多く含まれていたから、この731部隊の実態が漏れてきたと思われる。
「悪魔の飽食」は、光文社から出版されたが、その中で用いられた写真35枚のうち、20枚がニセの写真であるとといわれ、この本は絶版となった。特定のマスコミが共産党を攻撃し、戦争犯罪を覆い隠そうとしたのであった。

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