満州今昔物語 11no1
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 07/12/20(木) 07:06:49  返信も含め全削除
満州今昔物語 11
森村 誠一著「悪魔の飽食」の教科書裁判の法廷
国が犯した過ちを認めようとはせず、国にとって好都合なことばかりを記述してある教科書で学んだ若い世代は、どんな国民になるのであろう。空恐ろしいことが現実になりだした。
かつて家永裁判で法廷に立った森村誠一は言う。「731部隊に関する証言」などは全く無視され、証言中に引用したある高校生の次の言葉も、裁判官などは昼寝をして聞き逃していたという。
「歴史を学ぶことは、どこで何の条約が結ばれたかと言うことはあまり重要ではないと思う。それよりももっと重要なことは、たった2,3行で書かれている中国侵略のこととか、第二次世界大戦の人々の、苦しみや哀しみを知ることだと思います。それを学ぶことが軍縮会議や核兵器廃絶運動よりも、平和の近道だと思います。先人たちが自らの命を代償にして示してくれた、戦争という愚かな行為を知ることが先決でないでしょか」と高校生は証言した。
 家永氏はいう。「恥ずべき過去を隠蔽することは、恥ずべき過去を持つことよりさらに恥ずべき事である」と。
 森村誠一氏は、この家永裁判の最初からある種の予感をもっていた。最初から国側に軍配が上がるように仕組まれていた。そのように日本の社会科の教科書は
公権力が介入して、国側にとって都合の良いように塗り替えられてしまった。

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