新規投稿者 三木伸哉
投稿日 10/9/25(土) 10:05:53
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「さあ、ここで降りて、ここから２０３高地に向かいます」王君の言われるままに、4人の一行は２０３高地の頂上に向かった。
「三木先生は、高倉健に似ていますね」と驚天動地の王君のことば。
多少苦み走ってはいるが、このちんちくりんのオトコがどうして高倉健に似ているか、高倉健の映画しか見ていないのであろうか。中国で大ヒットした「君よ、憤怒の河を渉れ」の映画である。２０３高地の山頂は、小雪が舞っていた。
璽霊山にて1世紀前の激戦を偲ぶ １
乃木希典が、日露戦後のあと、この２０３高地に、銃弾の薬莢をあつめて建立した「璽霊山」の記念碑がみえた。乃木希典が再びこの地を訪れて、1万6９00名以上の戦死者を出した、203高地に建立した１０，３Ｍの記念碑である。
日清、日露と二度にわたる戦いの果て、どれほどの現地人が苦しみを味わったか、家を追われ、田畑を踏みにじられ、他国の軍隊のためになすがままであったか。当時世界最強のロシアのコサック兵も打ち破った日本陸軍の指揮官、秋山好古の偉丈夫の姿が浮かんでくる。
この海のこのあたりでロシアのバルチック艦隊を撃破したのであろうか。秋山真之の姿も浮かんでくる。冬枯れの山々に粉雪の舞う厳しい冬の午后であった。
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