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新規投稿者 三木伸哉  投稿日 10/10/1(金) 06:12:35  返信も含め全削除
日本人の植えた桜の木の下で

大連には50ほどの大学があり、大連政府と旅順政府(地方でも政府という)の合同で、桜の花の満開の頃、日本語教師(日本人と中国人)を、数百人招いて宴会を開催してくれる。これも両国の忌まわしい歴史をこえた、中国人の暖かさを感じさせてくれる行事であった。

桜の木は日本人の寄贈、数百本の桜の木、その下に敷物を引き、日本人教師と中国人の日本語教師が車座になり、酒を酌み交わした。
ハラハラと桜の花弁が盃に散っていく。両国の教師は100年前の日清、日露の戦争も、太平洋戦争も話題にはしない。お互いにそれに触れるのはタブーと思っているのであろうが、あえて過去の戦争を、ひと言も話さない中国人教師に、日本人にはない悠々とした人物の大きさ、の中国人を見る思いであった。
そのような印象は2年間の大連生活でいつも体験していた。

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