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新規投稿者 三木伸哉  投稿日 10/10/6(水) 06:23:19  返信も含め全削除
「近代的国民を育てる」が国家のスローガンであっても
明治維新は、まさにフランス革命のような新鮮さ、斬新さを人々にあたえたのであろう。もちろんフランス革命がどのような革命であったか、日本のごく一部の人間にしかわからなかったであろうが、国民という意識はこの明治維新からうまれた。
その当時、「日本に政府ありて国民なし」と言われたのは、近代的国家像をえがいても、国民をどう教育して良いのか、分からなかった政府は、幻灯機を用いて、日本人としてのあるべき姿を示したという。
 体は清潔にして入浴すべし、ハエの群がるような環境は不衛生である、などの衛生観念の基本からはじまった。なによりも「努力次第で立身出世ができる」という意識を国民に与えたのは、江戸時代の士農工商の身分制度に羽交い締めにされていた時代から大きく変わっていく気配はもたせたに違いない。
 
明治五年に全国に学制公布がなされた。小学校が設立され、全てのこどもたちが学校教育を受けることが出来るようになった時代とはいえ、農作業で一日も出席できない子ども、半分は野良仕事で学校に行けない子ども、赤ん坊を背負って教室で勉強する子どもたちの姿が、古い写真や挿絵に見られる。
そんな時代でも、江戸の時代とは隔世の感があったのであろう。なによりも努力次第で天下国家を動かすことが出来るという希望を与えた明治であった。

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