中国のいま、最新事情 14no1
新規投稿者 三木伸哉  投稿日 12/9/11(火) 07:32:21  返信も含め全削除
中国のいま、最新事情 14
共産党幹部のこどもたち(太子党ともいう)

12年前、中国大連市の市長は薄煕来(日本名 ハッキライ)という人であり、中国人にも外国人にも好かれていた、男前の政治家であった。学生たちも市長の話になると、英雄再来のような人物評を語る。素晴らしい政治家であった。やがて遼寧省の役人になり、今では中国一の大都市、人口が3000万人ともいわれる重慶市の市長になっている。
いま62歳の男盛り、その子息は幼いころから、英才教育を受け、北京第4中学からイギリスへ留学、運転手つきの高級車でイギリスの大学に通っていた。

その後ハーバード大学に進んだが、そこには次期の主席、習 近平の御嬢さんが在学中で、24時間の警備員が張り付いている。はたしてこの共産党の大幹部の子弟がどのような経緯をたどるのかその行く末を見てみたい。親の七光を浴びた子供たちは、艱難辛苦を知らずに育っただけに、立志伝中の大物にはならぬことが多い。
 
 日本でも東大法学部卒の大印刷会社の三代目社長が、途方もない金銭をカジノでばらまいた。その金銭感覚は、もう日本人離れしてしまい、まったく異星人のようは思えた。
しかし中国の親の七光りを浴びて育った子弟は、社会主義の国の子どもたちである。
社会主義の国であったのだということは、もう過去の幻影のようにかすんでしまった。
富裕層、貧乏、大貧乏という三極分化の国民の階層はますます激しくなっていくであろう。

返信 3 三木伸哉  投稿日 12/9/11(火) 07:34:49  削除
投票の日、手元がどんな動きをするかで、候補者の名前がわかるから、手元を見えないように気配りもした。ここらへんはロシアの大統領選挙と違うところである。
厳正な集計結果、7人の村会委員の最低得点者が同数で二人出てしまった。日本なら再投票など実施されるだろうが、村人は「一人二人多くてもいいんでないかい」という話で決着がついた。投票はカーちゃんに任せるとか、定員増で決めるのは、いかにも大陸的である。村長はさっそくこの選挙のノウハウを文書にまとめると言っている。

5時間のバスに揺られて帰郷した貿易会社の青年はこう語っている。
「画期的な選挙であった。これからの中国でこの草の根が広がってほしい」と。
「I have a dream」のキング牧師、「Yes、we can」のオバマ大統領の言葉を、中国の小さな村が実現した。
返信 2 三木伸哉  投稿日 12/9/11(火) 07:34:02  削除
中国のいま、最新事情 15
広東省の小さな村に大事件―村人の手で選挙で村長を

広東省といえば、日本に近い経済特区として改革開放時代、一番先に経済的恩恵を受けたところである。改革開放から30年、大富豪の誕生から貧民、大貧民に階層分化が激しくなった中国では、いつも人民の蜂起が見られたが、最近はニュースにもならない。
しかし昨年一年だけでも9万件の抵抗運動が起きていた。

今度起きたことは、新しい中国になって(1949年以来)まさに画期的な事件である。
事の始まりは、村の書記(一番偉い人)が、ある農民の土地を取り上げ、耕作できないようにしたばかりか、抵抗したために牢に入れたことから始まった。村人たちは日頃の共産党の施政にフンマンを持っていたことはもちろん、貧しい農民層が、ますます身の置き所がなくなっていき、役員や特定の階層だけが富を収奪することに我慢が出来なかった。

ますます膨れ上がる抵抗者、人民解放軍が出てきても火に油、困り抜いた省の幹部が出てきて、「皆さんの望むように収束します」と約束した。
「さあどうする。選挙でこの村の村長を決めよう」ということになった。なにしろ選挙なんかしたことない。お上がいつも決めてくる村長に従ってきたのであった。

まず村長は、抵抗運動で一番の立役者の65歳の林 祖恋さん(温厚であるが節を曲げない人望家)彼を村長にした。満場一致、そして村会議員を何人かの候補者をもとめ、投票所を作った。法律書のページをめくり1から勉強、村人は遠くに出稼ぎに行っているから電話をかけて、この日だけは帰ってくるように説得した。
しかし1日かけて帰っても汽車賃が高いから、投票はカーちゃんに任せる。ということも決まった。
返信 1 三木伸哉  投稿日 12/9/11(火) 07:33:04  削除
さらに来日した中国政府の副主席 曾慶紅は小泉首相との会見をとりやめて帰国したので、ドタキャン副主席として知られている。彼女の息子は、オーストラリアに32億円もの豪邸を建ててもらい、プール二つ、ヨットハーバーには自家用のヨットが浮かび、南洋の海原をいっぱいの風を受けてヨットを楽しんでいるという。このような中国共産党の大幹部はの子どもたちを「太子党」と呼ばれている。

人民の苦しみなど実感もできないし、やがて大金持ちの子弟の辿るべき末路が来るのではあるまいか。中国政府は地方の政府の横領、収賄贈賄も含めて容赦ない刑罰を下すことが多い。見せしめに首をはねるということも平然とやってきたお国柄であるし、全世界の死刑の執行数の半分は中国である。
麻原彰晃が捕えられて何年たつであろう。中国の学生からこんなメールがはいったことがあった。「先生、麻原彰晃はいつまでタダ飯を食わせているのですか。死刑執行はいつですか」と。「日本は慎重審議の国だから、中国のように即決執行とはならないのだよ」と答えるのが精いっぱいであった。
同じ中国人でありながら、このような格差がついていることに、人民の蜂起のマグマがうごめく、絶えなくうごめくようになった。

返信する

パスワード

一覧へ戻る】 ※最新の画面を表示するには再読み込みしてください.