中国のいま、最新事情 17no
新規投稿者 三木伸哉  投稿日 12/9/14(金) 07:42:21  返信も含め全削除
中国のいま、最新事情 17
今年の全人代終わる 1
胡錦涛、温家宝の両巨頭による中国共産党の治世は、今年いっぱいになった。次は習近平に引き継がれていくことになる。この一年、中国国内の情勢も大きく様変わりした。昨年度までと大きく変わった点を列挙してみたい

1、        突出している軍事予算。日本円に換算して8兆7千億円、2000年から、12年で5倍の防衛予算である。どうしてこんなに多額の予算を組まなければならないのか。中国政府は透明性のある説明をしていない。
2、        経済成長をこの10年くらい、8%をかかげことごとく実現してきた。高い経済成長をめざしそれを実現し、世界第二の経済大国にのし上がってきた。
しかし今年の目標は 7.5%に削減した。これは中国経済の衰退を意味するものである。このシリーズで取り上げてきたように、国内の不満の爆発がつづき、容易に抑えることはできなくなった。富豪と貧富の差の拡大は日々高まり、共産党本部に対しても、暴動を抑えきれないほどになってきた。

3、        来年度からは、国民生活の向上に目を向ける。消費者の物価の安定(特に野菜と豚肉)、農民の貧しい生活、共産党幹部の腐敗、は依然と後を絶たない。このような中国社会の現状を分析して次のような政治の方向を、決めたようである。


返信 1 三木伸哉  投稿日 12/9/14(金) 07:43:11  削除
大きく変わった国内政治

1、        貧富の差に対する国民の不満を和らげるため、所得の再配分、富裕層への課税、社旗保障、最低賃金制度の導入。
2、        都市と農村部の貧富の格差を、少しでも解消する。農村のインフラの整備など。
3、        激しい物価の上昇に対処する。都市周辺に集まって暮らす農民校の生活にも光を
4、        汚職腐敗の厳正な処分 摘発されたのはまさに氷山の一角である。
5、        共産党体制への不満は年々高まっているが、これを力で抑えていこうという姿勢は何も変わらない。
 
おおまかにあげると以上になるが、中国の一党支配、共産党の専制政治は少しも変わらない。「村長をおらの手で選ぼう」という運動が、燎原の火となって広がっていかなければ、民主政治は生まれてこないであろう。

「あのころはよかった」という毛沢東回帰運動は、人民が同じ目線で国づくりをはじめた頃、共通の願い、遠くを見つめる同じ目線があった。しかしこれほどまでに格差が大きくなった。 人民の憤懣と抵抗は、今後ますます大きくなっていくであろう。

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