中国のいま、最新事情 18no
新規投稿者 三木伸哉  投稿日 12/9/17(月) 11:45:21  返信も含め全削除
 中国のいま、最新事情 18
今年の全人代終わる 2
世界第2の経済成長をなしたげた中国であったが、いままで8%以上の目標が、0.5%とはいえ7,5に引き下げられたことは、何を意味するのであろう。ここに中国のかかえる、最新事情が凝縮さえている。
 私は温家宝首相の最後の演説を、新聞各紙に目を通しながら、そしてNHKの時事公論などのダイジエスト版を見ては纏めておいた。

温家宝首相の全人代の閉幕でのあいさつのまとめ
「経済発展にともない、分配の不公平、信用欠如、汚職・腐敗などの問題が起きてきている」という冒頭の挨拶は、中国が今に抱える危機的な状況を示しているのであろう。
これは今に始まったことではないが、年々中国共産党のかかえる病根の深さを、浮き彫りにさせた言葉であった。

返信 1 三木伸哉  投稿日 12/9/17(月) 11:46:03  削除
「文化大革命のような歴史的悲劇が、ふたたび繰り返されること可能性がある」と言及。
これは北京を中心に「毛沢東への回帰運動」が起き始めていることへの警鐘である。
「ふたたびあの文化大革命のような失政を繰り返してはならない」という温家宝のことばに、富裕層と恵まれない底辺の人たちの深刻な対立構造や中国共産党への不満が、日常的に繰り返されていることへの警鐘である。

 温家宝首相は1989年の「天安門事件」の時、民主化を求める学生たちに、同情的な姿勢であった趙紫陽の側近であった。趙紫陽はその時失脚し、中国共産党から追われた。
彼は側近であったので、民主化を求める政治的改革には前向きな姿勢である。
そして去年(2011年)の春、中東で吹き荒れた、アラブの春の「ジャスミン革命」にも理解を示していた。

このような温家宝首相に反発しているのは、保守派や軍の支配層である。この勢力は中国共産党の生え抜きの存在であるが、いま時々刻々移り変わる世界の情勢に、古き良き時代の共産党への回帰を目指している人たちであろう。

開かれた多くの共産党員も、人民にも、中国の抱える非民主化、腐敗・汚職。格差の拡大の不満は、年を追って激しくなり、むかしは国内で隠ぺいできたものは、今ではそうはいかない、国民の3割以上がインターネットを楽しむ時代、スマホも輸出しているような中国になったから、中国に不都合な情報を完全にシャットアウトするような、時代錯誤はできなくなった。依然として規制が厳しい中国ではあるが、「村長を村民みんなで選挙しよう」というかが広がっていくであろう、そして温家宝自身もそれを推進しようとしている。

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