習近平からの中国のいま 1no1
新規投稿者 三木伸哉  投稿日 13/12/13(金) 11:23:38  返信も含め全削除
習近平からの中国のいま 1
中国のマグマはいつ爆破してもおかしくない 1
習近平がその実権を握り本格的な始動を開始したのは今年3月からである。
胡錦濤の治世の晩年は、中国の政治を見てきたわたしにも、寂しさ、寂寥感の漂う幕切れであった。なんと言っても片腕の温家宝首相親戚一統の蓄財2400億円が世界中に広がったことであろう。あの温容な風貌、四川大地震では粉骨砕身、人民の救助に当たっていたあの温家宝にも、こんなスキャンダラスな蓄財がとあったのかと、呆然としたモノであった。
ニューヨークタイムズにリークされてから、全世界に広がり、中国のアメリカへのサイバー攻撃が始まったと言われている。

まさかあの温家宝という、私の人物観察が甘かった。中国共産党のかかえる最大のマグマは、共産党幹部、国営企業の幹部、人民解放軍の幹部、そして地方政府のお偉いさんたちの汚れた手によって、途方も無い蓄財がされていることである。
 胡錦濤からの10年は、たしかに中国をGNP世界第二に、押し上げる経済発展があった。しかしその経済発展は、極貧層の農民達の人権も何も無視された泣き寝入りの上に、さんざめくGNP世界第二であった。まさに「血塗られたGNP」とNHKスペッシャルも報じていた。
 

返信 5 三木伸哉  投稿日 13/12/13(金) 11:31:19  削除
15年前の旅順の街角のあちこちに銃口が見えた。「革命は銃口から」を合い言葉にしていた毛沢東であったが、毛沢東自身もまさか、人民解放軍の幹部が賄賂、汚職の巣になっているとは思わなかったであろう。一人っ子の親たちは息子の就職にあたって、まずあまりきつくない仕事に就かせてほしい。軍隊でその後の人生に役立つような仕事に就かせてくれと懇願する。もちろん、ただでは無い。賄賂の横行である。

お国のために「天皇陛下バンザイ」と散っていった立派な心がけの若者は、いないようである。56の民族の集団というのは、日本人には理解できないであろう。とくに辺境に追いやられている、チベット、新疆ウイグル、内モンゴルの若者達は、一番冷や飯を食わされているようである。そして寒村の貧しい子たちは、口利きもしてもらえないから、10年ほどの年季奉公が終われば、実戦訓練ずみの鉄砲を手にして、強盗団に早変わりしてしまう例も多いという。人民解放軍にいた恨み辛みの捨て所になる。

アメリカの海兵隊も同じような末路を辿っている若者が多い。心を病んだ若者が一人森の中深く入り、最期を遂げる。我々の世代は戦争の悲惨さを身にしみて覚えているから国防軍と聞いただけでも身の毛がよだつ。日本人から戦争の惨禍を知らない人たちが増えていく。
返信 4 三木伸哉  投稿日 13/12/13(金) 11:30:14  削除
習近平からの中国のいま 3
アタマにきている下級人民解放軍
「人民解放軍」という快い響きの中国の軍隊は、毛沢東の創設、いま240万人に膨らんだ。日本も自衛隊から「国防軍」という晴れがましい正式な軍隊にさせようと、躍起になっている安倍総理ではあるが、自衛隊の現有数は23万人、中国のおよそ1割。
 
習近平になってからおよそ4ヶ月が経過した。彼が旗を振り始めたのは、まず汚職の一掃である。温家宝首相はじめ政府の高官や地方政府の役人に賄賂の横行や、不正蓄財の社会が積もり積もって、マグマとなって吹き出そうとしている。それがこの人民解放軍にも存在しているという。しかし私腹を肥やす上層部に怒り心頭の下級階層が多い。

習近平、李克強初めとする上層部7人は、身辺は清潔だから汚職追放を「いの一番」に掲げたのであろう。しかし人民の怒りはどす黒いマグマとなって渦巻いている。
人民解放軍は宇宙開発からミサイル強化に至るまで、240万人のトップグループは、さながら旧日本軍の「大本営」に位置するポジションであろうか。

返信 3 三木伸哉  投稿日 13/12/13(金) 11:26:46  削除
そんなことがつい先日まで行われてきた中国社会の支配層と、虐げられた農民の間に日常的に行われてきたのであった。

彼ら地方政府が一番心配するのは、農民達の中央政府への直訴である。北京の共産党本部の前には、全国各地から押し寄せる直訴の先鋭達が群れなして、順番を待っている。
地方政府の役人は、「オレの村や町の連中が来てはいないか」と目をシロクロ。直訴が受けられれば,地方政府役人の残虐非道の政治が判明し、きつい懲罰が科せられる。
だから地方役人は手分けして。北京の本部前にあつまる。この光景はもう何十年も続いている風景である。

一番心痛めたのは、地方政府の役人が、貧しい農民層を人間扱いしていないことであった。日本でもそのような時代はあった。しかし遙か遠い昔である。
返信 2 三木伸哉  投稿日 13/12/13(金) 11:25:40  削除
習近平からの中国のいま 2
中国のマグマはいつ爆破してもおかしくない 2
6月16日に放映されたNHKスペシャルは,今までの中国の底辺の住民と、共産党の確執、反抗、取り締まり風景を描いているのでは無く、「紛争解決請負人」という新たな仲介人の登場で、平和裡に問題を解決しようという姿勢がでてきたことであった。  はじめの予想では、地方政府側の色の着いた人間の登場であろうと思っていた。
 この男性は北京に住み、要請があればどこにでも飛び歩く、本物の「紛争解決請負人」であることが分かってきた。

まずあの天安門事件(1989年の学生達や人民の蜂起に、ケ小平が大弾圧をかけて、多くの民主的なリーダー達は、いまだに欧米に逃れている)
その民主化運動に立ちあがり銃口の前にも、身を挺した男性であると紹介された。
私は放送内容をつぶさに観察していた。温厚な語り口、理論的な武装と発信力、つねにパソコンを持ち歩いて、資料を入力し、住民や地方政府に発信する。より今日的な情報を作成している男性であった。

地方政府と農民には、長い間の弾圧、それを堪え忍んだ歴史があったが、もうそのような時代では無くなったと地方政府の役人が嘆く。
「昔は脅かしたり、殴ったり、蹴ったり暴力をふるえば、おとなしくなったモノだが、もうその脅しにものらない、」と嘆く。映像の中には地方政府の役人から暴力をふるわれて赤い大きなアザを残していた大柄の女性の姿があった。

返信 1 三木伸哉  投稿日 13/12/13(金) 11:24:25  削除
習近平はまず施政方針のトップに掲げているのは、腐敗の撲滅である。いまや怒れる人民の蜂起はもうニュースにはならないから、いちいち報道されていないが、あの広い中国の各地で、毎日のように起きる人民の蜂起は、まず地方政府への抵抗である。
ある日突然農地も自宅も安い保証金は(先日の6月16日のNHKスペッシャルの放送では)、200万円の保証金をあてがわれ強制移住させられた。
本来中国の土地はすべて国家の所有地であり、私有地というものはない。農民は70年間の使用を許されて田畑を耕作しているに過ぎない。

200万円で衣食住いっさいがっさいまかなわなければならない。何年生き延びられるか。日に日に生活に追いやられている一家の生活風景を描写していた。父と幼い娘がふたり、母親は地方政府に反抗したので、現在服役中であるという。これが中国の官と民との日常的な姿である。

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