習近平からの中国 15
新規投稿者 三木伸哉  投稿日 13/12/22(日) 06:49:01  返信も含め全削除
習近平からの中国 15     2013,9,7記
薄 熙来の裁判から見えてくる権力構造 3
彼は裁判のなかで、大連時代の三億五千万の収賄容疑は否定した。共産党幹部の収賄はもう誰にでもあることであるから、その程度の少額な収賄は話題にもならないのであろう。そしてどうして今更という時効にもなる歳月が経過している。
まさに共産党幹部の収賄などの腐敗は深刻である。いまさら何年も前の大連時代を引っ張り出すと言うことも、腑に落ちない。今回の裁判風景を国民に知らせるばかりでなく、世界にまで知らせたというのは、習近平の「この国は今から変わるのだ。共産党幹部の腐敗は徹底的に叩く」という心意気の表れであろう。

胡錦濤時代の権力構造として、「共産主義青年同盟」と江沢民派の「上海閥」に分かれれていた。しかし最近の権力構造が変わりつつある。日本と切っても切れない中国関係なので、日本人には無関係と思いがちではあるが、その点の変貌の様子を明らかにしておきたい。まず習近平主席と李克強首相が一枚岩になって崩れかかった中国共産党を、たち直そうという気配がうかがえる。

返信 1 三木伸哉  投稿日 13/12/22(日) 06:49:46  削除
「ハエも虎も叩く」と習近平が語ったのは、「小粒でも大物でも汚職にまみれた政治家は容赦しない」と、その清廉潔白な姿勢を示したのは、今後の中国の発展に期待を感じさせるものであった。しかしこの数年の共産党幹部の(地方政府も)叩けば叩くほど際限なく次々と現れてくることが分かった。鉄道省の幹部が汚職にまみれていた。
石油省も同じ、腐敗の温床であった。このような集団を既得権益派という。うまい汁を吸っていた幹部はゴマンといる。

5年前のリーマンショックの時、中国政府はその累が及ばないように、5兆円の財政出動をして無駄な公共施設をつくり、高額な個人への転売の住宅をつくって何とかしのいできた。しかしいまやその残骸が売れ残りのママ、風雨にさらされている。実際この目で見てきたけれど、大連には1億円もの住宅がずらり並んでいたが、一軒も売れていなかった。シャドーバンキングというのも、赤字をふくらませている。 

厳罰を以て刑を執行する中国は、鉄道省の最高幹部を執行猶予付きの死刑の判決。今回の薄 熙来裁判も「ハエも虎も叩く」の虎の大物であるが、どのような判決がでるか、社会の底辺にひしめいて暮らしている中国人には、絶大な人気がある。そしていつも感じるのは民主化の兆しが見えない。共産党独裁がすべてを決めていることである。
独裁の政治が消滅するのは、歴史が証明している。ソ連も一世紀ももたなかった。

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