随想 発寒川の河畔から 4
新規投稿者 三木伸哉  投稿日 15/6/6(土) 09:12:16  感想も含め全削除
随想 発寒川の河畔から 4(2015,1、27)
フランスのテロリズム反対行動に思う

イスラム国を誹謗中傷した風刺画は、それを発行した新聞社を襲撃して17名の死者をだした。イスラム教徒にとってム創始者のムハンマドを中傷することは、「許しがたい表現の自由」であったのであろう。

「自由・平等・博愛」の精神で、フランス革命を成し遂げたフランス人にとって、表現の自由を守ることが、国是とされてきた。さてイスラム国とは、一般のイスラム教徒にとっても、はた迷惑な存在なのであろう。この殺傷事件後、パリ市街地を最大で一六〇万人の人たちが、テロリストを憎み、行進したと言われている。一般のイスラム教徒も弔意を示している。

その中には不倶戴天の敵と言われる、イスラエルのメタニアフ首相と、パレスチナのアッパス議長が、同じ隊列の中に行進している姿を見て、イスラム国のテロリズムに対する、人種、宗教、政治の違いを乗りこえて、デモ行進に参加している姿に圧倒された。

感想 1 三木伸哉  投稿日 15/6/6(土) 09:14:22  削除
フランスは北アフリカをはじめ、近隣のイスラム教徒を移民させてきた。かつての植民地支配をしてきたヨーロッパ諸国も、多くの移民を受け入れて、安い労働力として、生産性を高めてきた。イスラム教徒は2世、3世になると、しだいに正規の雇用もされなくなり、過激な行動に走るようになったと言われている。このように社会から人間性の否定につながる扱いを受けてきた若者が、イスラム国に参加したと言われている。

このような表現の自由については、日本ではどう思われるであろう。一般に権力者に対して、揶揄する漫画やコメントは、権力を持った人間の背負わなければならない宿命と思われる。どんなに素晴らしいことを発言されても、国民の多くはマユツバに思うようになった。しかしフランスの表現の自由は、弱い立場にあるイスラム教徒にとって、我慢できない表現ではなかろうか。

将来の日本は、少子化によってある程度の人口を維持しなければ、国そのものの存立ができない時代がやってくる。現にインドネシアから多くの介護の若者を雇用している。
日本人にとって、異文化を持つ人々への寛容さ、尊敬の気持ちをもたなければ、この国の存立が怪しくなる時代がやってくるだろうと考えているこの頃です。

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