115.人類の行動研究と動力革命(その1)
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 7/28(水) 15:23:46  返信も含め全削除

1.経済の発展には動力革命がある
 地球上に人類が出現してから経済が発展する課程で次々と新しいエネルギーが発見されおり、エネルギー革命がきっかけでその度に社会が大きく変貌する。エネルギー革命は次に動力革命を誘発させるため、その時代の経済は更に大きな影響を受けて変化しながら拡大する。原始時代の人類は自給自足が中心であったから、この時代には経済活動と言われる行為は見られない。当時のエネルギー資源は自然界から容易に入手できる木材が中心であり、動力についても人力が中心で牛馬、犬、象等の生物の助けを借りていた。その後、少し科学的である水車や風車が動力として開発されているが、いずれも自然界が提供してくれる資源をそのままの形状で利用しているものであり、自然界に存在していない動力を利用する時代ではなかった。 

2.近代科学時代の動力と公害問題
 人類が石炭を発見したことによって世界は一気に近代科学技術を利用する時代に突入した。石炭をエネルギーする時代になって開発された動力が蒸気機関であった。蒸気機関という動力は人類の手によって人為的に作った近代科学技術の産物である。人類は蒸気機関という自然界には存在しない動力を始めて手にしたのである。このように自然界に存在しないものを人間の手によって作り出す技術を近代科学技術という。しかし近代科学技術には公害という負の遺産がついてまわるのである。この公害問題について人類は未だに近代科学技術の後始末に追われているのが現状である。蒸気機関の発明によって大きな経済発展を遂げたのが英国であるが、当時の工場は蒸気機関によって流れ作業による大量生産方式が導入され、生産性が飛躍的に伸び近代工場生産の原型がこの時代に出来上がっている。この時代を産業革命といい英国は世界一の経済力を持つに至っているが、当時の英国は公害も世界一であった。その後エネルギーは、石油、電力、原子力、燃料電池等次々新しいエネルギーの発見があり、新しい動力革命によって新しい経済が進展している。(次回へ)

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