119.動力革命とスピード移動革命(その6)
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 8/25(水) 20:23:42  返信も含め全削除

1.超スピードの移動革命時代
 軽薄短小のモーターによる動力革命は日本技術の独壇場であった。あらゆる電気製品から産業ロボットにいたるまでモーターによる動力革命によって日本の経済は大きく成長し、この経済成長によって生活レベルも一挙に世界のトップにまで押し上げたのである。一方、世界大戦や東西冷戦の時代に軍事上の重要な移動手段としてジェットエンジンが開発され、航空機技術の進化によって超スピードで大量輸送の時代が到来したのである。現在、日本人は1年間に海外旅行するひとが1千万人を超える時代となったのである。これほどまでに人間が地球レベルで大量に移動する時代である。このスピードと大量輸送時代の幕開けによって、従来とは比べものにならないほど地球規模でビジネス文化に大きな影響を与えたのである。世界のビジネス文化や生活文化が過去と比較ができないほど一挙に交流化が進み、新しい社会環境を作り出したのである。いわゆる地球規模の超グローバル化現象を起こしたのである。

2.人類の大量移動がグローバル社会を引起した
 資源のない日本にとってのグローバル化の現象は、資源を輸入し付加価値をつけて外国へ販売し、外貨を稼ぎまくり日本の経済を豊かにしてきた。第二次世界大戦後の日本経済は一貫してこの路線を走り続けてきた。日本が高度成長できたのも東西冷戦の時代で国別の閉鎖社会であり、グローバル化が未熟な時代にスタートしたことが幸運に作用した。長い間続いた閉鎖社会の終わり頃に、タイミングよく他国より多少先行していた技術力を利用して世界へ売り込んでいった。スピードと大量輸送による地球規模の経済拡大の波に乗ったのである。もしグローバル化の波がなければ、これほどまでに日本の経済は一挙に拡大しなかったかも知れない。現在の世界経済の特色はグローバル化を前提としたビジネスの拡大であり、グローバル化なくして世界経済は成り立たないところまできている。しかしグローバル化社会のビジネス文化は、過去に経験したことがない世界共通の新しい価値観を共有する時代であることを忘れてはならない。

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