新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 11/17(水) 16:58:48
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1.加工費概念の重要性
総原価から材料費を除くその他の原価を加工費という。加工費は労務費、外注費、経費を指すが、加工費については何らかの施工時間の影響をうけて変動する。通常ゼネコンは専門工事を下請企業と外注契約を結ぶため、外注費は時間比例費にならないから、生産性についての施工時間にはあまり関心がない。しかしゼネコンの工程管理の不適切な生産性の低下は、下請業者の時間比例費にしわ寄せされる結果となることを留意すべきである。
2.技術者別施工実績(計画)の比較検討
(1)人材資源による施工実績(計画)
@A技術者実績(計画)労務費(延6月)\1,200,000+仮設費(6月)\900,000=総原価\2,100,000
AB技術者実績(計画)労務費(延6月)\1,200,000+仮設費(3月)\450,000=総原価\1,650,000
BC技術者実績(計画)労務費(延6月)\1,200,000+仮設費(2月)\300,000=総原価\1,500,000
CD技術者実績(計画)労務費(延8月)\1,600,000+仮設費(2月)\300,000=総原価\1,900,000
(2)機械施工による施工実績(計画)
@E技術者実績(計画)機械費(50日)\750,000+仮設費(50日)\250,000=総原価\1,000,000
AF技術者実績(計画)機械費(20日)\800,000+仮設費(20日)\100,000=総原価\900,000
BG技術者実績(計画)機械費(15日)\1,050,000+仮設費(15日)\75,000=総原価\1,125,000
(3)新工法外注による施工実績(計画)
@H技術者実績(計画)外注費(60日)\1,500,000+仮設費(60日)\300,000=総原価\1,800,000
AI技術者実績(計画)外注費(30日)\1,600,000+仮設費(30日)\100,000=総原価\1,700,000
3.時間比例費の留意点
この設例では、F技術者の施工実績(計画)\900,000が一番コスト安となる。前項で記述したが、各種の時間比例費が相互に影響して総原価が決まるもので、原価は単純には比較出来ないが、時間比例費がコスト削減の重要なポイントになることを十分に留意しなければならない。
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