新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 12/8(水) 19:25:18
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1.材料費のコスト変動要因の整理
材料の購入に関して材料費のコスト削減に関係する要因として、購入数量に関連して発生するものと、購入単価に起因して発生するものがあり、この視点分類については既に記述したが、多少重複するがその変動要因を責任の所在の視点で分類することが更に重要である。現場の責任となる要因と現場以外の責任として発生する要因とに分れ、その責任所在を検討すべきである。
2.現場の責任となる要因
現場技術者が作業員の熟練度評定の判断ミスにより、未熟練工を配置したために担当作業員が材料取扱の失敗等による過大な材料消費量となった場合の材料費高は、現場技術者の責任である。
3.現場以外(本社等)の責任となる要因
(1)市場調査の限界
近年の流通経路は地球規模に広がっており、その流通経路の実態や市場価格の変動等の調査が十分にできず、その結果として材料費高となる場合があるが、これは現場技術者の責任の範囲を越えている。
(2)材料購入センターのミス
本社等の材料購入センターが設置され、センターで一括購入システムを採用している場合、現場の施工技術者でなければ適切な材質等の判定が出来ない場合があるが、これらの不適切な材質購入のミスは、センターシステムの問題であって、現場技術者では責任がとれない。
(3)材料購入量による変動
材料購入量の変動によって購入単価が変動するが、購入量の問題であって現場技術者の責任ではない。
(4)代金支払条件による変動
本社等の支払条件(手形サイド等)によって材料の購入単価が変動するが、現場技術者の責任ではない。
4.責任の所在
材料費高の変動要因は、一部の要因を除き大部分が現場以外の要因で発生する。これを管理不能費という。管理不能費を実行予算によって現場技術者に管理させることは間違いである。
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