新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 12/29(水) 19:59:18
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1.施工管理の標準化
工場生産に比べ建設現場は不確定要素が多いことは当然であるが、現場の施工行動を細かく細分してみると施工行動は定型的なものが沢山ある。その定型的な行動を整理することで標準化が進むのである。すべての論理体系は詳細な分解と整理によって組み立てられる。人間の情緒や心情といった不安定なものまでが、詳細に分解し一定現象を数量化することによって標準行動が整理でき、これで心理学という学問体系が出来上がる。建設現場の施工を分解整理し、数量化することで標準化することは難しいことではない。建設業界の一番遅れているのは標準化であり、工程の標準化、作業の標準化、動作の標準化等すべての標準化が遅れている。宮大工のように芸術品を作る場合は長年の経験と感による腕前が重要になるが、近代経営においては宮大工の品質に近づきながら、競争力のあるコストダウンの技術も磨かなければ生き残ることは出来ない。品質の良し悪しとコストダウンは別々のものではなく、競争力を付けるためには工程管理による一体化が必要である。
2.科学的管理法が必要
競争力のある品質とコストダウンを同時に満足されるためには、自社の弱い部分は戦略的アウトソーシングが必要となる。グローバル化社会になると競争範囲が拡大するから、自社だけの技量では競争の激しい時代にはアウトソーシングを戦略的に行わなければならない。建設業界以外の生産者のように世界中の生産者と競争が激化してくると、従来型の単純な連携ではなく戦略が必要である。競争が激しくなり企業合併や買収が日常化してきた。このような激しい競争は過去の世界とは比較ができないほど激しいものである。建設業界は他産業と比べれば国内だけの競争であるからよいほうである。これからは世界の同業者が建設市場に参入するかもしれない時代である。市場経済で力を付けることは単純明快である。「良いものを安く」である。良いものを作る事は日々現場で研究が進むが、コストダウンだけは科学的管理手法しかあり得ないのである。科学的コストダウンの研究をしなければならない。
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