新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 3/2(水) 22:34:04
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2.企業内部に関連する仕事
前回(145)の続きとして、コストコントローラの役目について記述する。コストコントローラには更に下記の関連部署とも連携する必要がある。
(3)経理に関連するもの
企業経営には長期、短期の視点で経営計画を立てる場合がある。この経営計画によっては多額の設備投資が必要になる場合もあり、その経営計画によっては資金計画にも大きな変動が生ずる場合がある。資金計画に異変が起きれば、材料代金等の支払条件にも大きな影響を与え、現金払いの条件や手形サイドにも影響が出てくる。支払条件が変更されることによっては、建材店側にも影響を与え材料等の購入単価を変更せざるを得ないことが生ずる。そのためコストコントローラは、最適な購入環境を構築するためにも資金計画に関心を持たなければならない。これほどコストコントローラという職種は、仕事内容は多岐にわたる新しい職種である。
(4)原価計算に関連するもの
実際原価計算を集計する担当者が所属する部署は、経理で行われている場合もあれば、専門の原価計算係を設置して担当する場合もある。いずれにせよ実際工事原価を工事台帳に記録する担当者が存在する。実際原価の集計は事後原価計算(工事施工後の原価計算)であるが、実際原価発生額を正確に集計することは容易にできるように見えるが、この実際原価計算制度にも数種の原価計算の手法があり、企業にとっては数種の原価計算の手法の中から、最も適切な実際原価計算の手法を選択しなければならない。その原価計算手法の採用が適切でなければ実際原価の集計が不安定化するのである。そのためコストコントローラは、実際原価計算についても当該企業に最適な原価計算制度の採用まで検討しなければならない。
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