164.本格的価格競争時代の将来象は
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 7/13(水) 20:11:41  返信も含め全削除

1.市場経済は価格競争から始まる
 市場経済における価格競争は、建設業界だけではなくすべての業界において価格競争から始まり、価格競争が一段落すると第二段階の品質競争に発展する。どのような競争も価格競争力がなければ敵わないのである。しかしものが安いか高いかは、単純な価格比較ではなく品質との関係で決まる。例としてA1の品質価値100として1,000円のものが、競争相手のA2の品質価値70のものが800円であるとすれば、A1の方が相対価格は安いのである。したがって、市場経済における通常の価格競争は、A2の品質価値70のものが400円程度で市場に参入する場合の方が多く、A2の方が競争力が強いのである。価格価値とは品質との相対的関係で決まるのである。現在起きている市場経済は、地球規模の競争原理が作用しており、中国や東南アジアの製品は相対的に安いのは前述の例のとおりである。

2.品質競争は当然のように追いかける
 価格競争が激化すると別の差別化競争が始まるのである。それが品質差別化戦略であり、こぞって品質向上の挑戦が始まり、品質高級化による競争市場ができ上がる。しかし品質高級化も当たり前の時代になり、品質高級化も次第に競争力を失うことになる。品質競争が限界に達すると次の差別化競争の段階に突入する。これがデザイン等のイメージアップ競争となる。デザイン戦争が始まるとデザイナーの出番であり、今や地球全体がデザイン全盛期を迎えている。しかし、デザイン等の競争もいずれは競争力を失う結果となる。何故なら高級化、一流ブランド化はコスト高による価格競争力が失うからである。ここでまた価格競争の始まりがスタートする。これが市場経済の競争サイクル現象である。市場経済の競争原理は、結果的に「良いものを安く」という原理が何時の時代でも作用している。
                                                

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