新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 07/7/18(水) 15:26:14
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1.アンケートの意見より
<専門技術者養成講座アンケート>問1「建設現場の改革と経営の効率化」の中に「現場は水物であり、現場の改革や効率化は、簡単にはできない」という意見があったが、これは現場では何が起こるか分からないという意見で、業界の意見としては昔から言い継がれてきた古くて新しい意見である。確かに現場の改善や効率化は難しいことは事実であるが、しかし改善や効率化の研究をしないで、できない理由の研究ばかりしていては改善が益々遠のくのである。
2.注意すべきことは
現場は水物であるという意見は、落とし穴に落ちる危険性があり注意すべきである。現場の改善や効率化が難しい理由として、業界が長い間主張してきた意見であるが、これが建設業界の大義名分となっており、この大義名分が余りにも当然のように囁かれるため、改善が進まないことを留意しなければならない。
@ 一品受注生産で二度と同じものを作らないとの主張
二度と同じものを作らないといため、施工方式や作業を標準化することが難しく、改革や効率化が簡単にはいかない業界の特殊性を主張する意見が多い。
A 現地野外生産で自然環境の影響を強く受ける
現地野外生産であり、天候や自然環境の影響を強く受けるため、生産現場が工場生産のような環境とは大きく相違するため、改革や効率化が難しい業界の特殊性を主張する意見も多い。
3.現場の改善や効率化研究の重要性
建設業界の施工実態は、一品受注生産や現地野外生産による特殊性については、業界が主張する理由はもっともな話である。しかし、それを大儀名文として改善や効率化の研究をしない理由にしていることが問題である。自然環境については、今日では気象予報等を参考にすることは当然となってきたし、一品受注生産についても作業を細分化して部品のようにすれば、共通的標準的な作業になり、作業標準化が可能となるのである。現実に実用化されてきたのである。
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