新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 07/8/8(水) 00:45:06
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<アンケートの意見より>
専門技術者養成講座アンケートの様式は、ホームページの平成19年7月11日研究の広場<263>を参照してください。問1「建設現場の改革と経営の効率化」の中に「効率化の話はとても楽しく役に立った。しかし会社代表には聞かせたくない」という意見があったが、この意見は現場代理人の個人プレーができなくなることを恐れている意見であり、現場代理人立場からみた特性を正直に現している意見として大変面白い意見である。
1.現場代理人の個人プレーではいけない
本来、現場代理人は、経営者の代理人として多大な権限を与えられた職種である。近年役員の地位で業務執行する役職が一般化してきたが、現場代理人の身分は役員ではないが、権限の大きさやその権限の内容からみて、業務執行役員に匹敵する権限を持っている。そのため、現場代理人は本格的な経営管理の知識が要求されているが、実態としては施工に関する技術や知識に特化している。そのため現場には経営管理の専門家が不在となってしまい、技術者による独断的な経験や感による個人プレーの経営管理になっているのが現状である。この独断的な個人プレー的な経営管理では、企業経営が危うい時代となってきたのである。経営管理の拙さを経営者に知られたくないため、経営者の現場視察を嫌うのもそのためである。気持ちは理解できるが、こんな状態では超競争時代の市場経済では通用するはずがなく、生き残ることが難しい時代になった。
2.本格的経営管理の勉強が必要な時代
現場代理人は若い頃から現場の技術的責任者になり、業務執行役員的な権限を与えられるが、現場で上司から直接経営管理の指導を受けることがなく、上司も経営管理については指導ができないことが多く、この点が建設業界の大きな問題となっている。大手建設業のように経営管理の専門家としての現場代理人がいればよいが、実際には経営管理者不在の現場が多く技術者がいるだけである。現場の経営管理と技術管理を兼務することは悪いことではないが、兼務するのであれば双方の技術を身に付けることが必要であることは当然である。技術的管理しかできない現場代理人では、経営管理のレベルの低さすら気がつかないのも当然である。大手の場合であっても同様な面があり留意すべきである。
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