290.新しいシステム切換え時の決断
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 08/1/23(水) 23:37:41  返信も含め全削除

<アンケートの意見に>
 現場技術者に対する研修会で、「新しい工事管理の思想と手法」に参加した技術者のアンケートに「現場の技術者は忙し過ぎて、これ以上新しいシステムを導入する余裕はない。そのため、新しいシステムを採用することは困難である。」という意見があった。この意見は、新しいシステムの導入することについて大きな誤解があるのではないだろうか。

1.新しいシステムの導入による効率化
 新しいシステムを導入すべきであるという意見には、現在使われているシステムに代えて新しくするという意味が込められているが、この新しいシステムに切り替えるべき理由に重要な意味がある。新しいシステムの導入によって経営管理の効率が上がり、生産性向上の狙いが込められている。この点を指して経営の合理化といい、最小の費用をもって最大の効果を上げるための行為であり、企業経営上、経営効率化が重要視される所以である。したがって、上記の意見にある「現場の技術者は忙し過ぎて、これ以上新しいシステムを導入する余裕はない。」と意見は、少し的が外れていることになる。忙しいからこそ効率を上げて、余裕時間を確保することが必要なのである。では、何故余裕が必要になるかと言えば、新しいシステムには、経営管理近代化のための高度な機能が付加されるからである。

2.新しいシステムと近代化
 市場環境の変化によって、従来型のシステムのままでは競走に負け、市場から撤退を迫られてしまう。そこで現在採用しているシステムよりも、優れた機能をもった経営管理の道具が必要になり、より高度な道具が要求されるのである。その優れたシステムによってより更に高度な経営管理が可能になるからである。これを経営管理の近代化というが、一般的には新しいシステムを採用するときは、合理化と近代化が共に満足する仕組みを確保すべきである。従来型のシステムに限界を感じた場合には、同業他社との競争力も低下している場合があり、それらの状況を冷静に認識しなければならない。少なくとも現在使用中のシステムに欠陥を感じた場合や、よりよきシステムに切り替えなければならないことを察知したときは、勇気をもって新しいシステムに切り替えるべきである。

返信 ご意見やご質問をどうぞ

パスワード

一覧へ戻る】 ※最新の画面を表示するには再読み込みしてください.