391.江戸時代の残骸に悩む建設業界
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 10/6/16(水) 23:25:18  返信も含め全削除

1.江戸時代の職人文化の苦悩
 建設業界の職人文化は、江戸時代に開花し、その華麗な職人文化は今なお続いており、世界からも賞賛されている。中でも腕を磨き続ける高度な職人技術は非常に優れている。長い間良いものは高く売れた時代であったが、近年、日本の職人文化のビジネスに陰りが見えてきたのは何故であろうか。その大きな理由はグローバル化による、新しいビジネス文化の潮流である。グローバル化の潮流は、ものづくりの技術だけが優れていても、コストが高くては通用しない時代に入ってきた。そのため、日本人が築き上げた良いものだけを作ることに専念し、コスト意識の欠如がビジネスを苦境に追い込むことになり、今や全てのビジネス界は、良いものを安く作ることは当り前の時代になったのである。過去の日本は、良いものは高くても売れるのは当然と考えていたのである。グローバル化社会の勢いは、良いものが安く作れなければならない時代になったのである。これからの建設業界は、良いものを安く作る研究しなければならない要請が高まっているのである。

2.近年の経営管理の重要性
 良いものを安く作るには、経営管理が重要である。中でも経営管理の中の原価管理の仕組みを解明し、原価発生のメカニズムを究明することが必要である。江戸時代の原価の構造は、材料費にウエイトが掛かった時代であり、人件費が安い時代であったから、原価を安くする努力は、材料を安く購入する点にあった。人件費は極端に安く、中でも手小に使われる子供たちは、無報酬に近い状態で使われており、人件費として認識されていなかったのである。このような時代であったから、原価を構成する中心は、材料費中心となり、原価管理は材料費管理が中心であり、そのため材料は品質と予算が重視され、材料費は実行予算によって管理されており、今日の実行予算制度の原形となっている。然るに今日の人件費の高騰は、原価管理の上で材料費以上にウエイトがかかり、この人件費管理は、実行予算が機能しないため、新しい管理が要請されてきた。これが労務費の時間管理である。更に人間の作業の補完として機械が開発され、材料の作業を補完するものとして仮設材が利用されることが多くなり、近年の機械や仮設材はレンタル化したため、そのレンタル料は、時間比例費として時間管理が重要になってきたのである。

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