新規投稿者 三木伸哉
投稿日 10/10/24(日) 05:56:24
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旅順からの「坂の上の雲」14
登場するさまざまな人物像(高橋是清)
高橋是清が少年時代、青雲の志を抱き新天地アメリカへわたった。もう奴隷の輸入は終わっていた時代ではあったが、この高橋少年も奴隷に売られてしまった。彼は奴隷として働きながらも英語もものにしていく。
当時を振りかえって、真之や子規、漱石に語る場面が出てくる。
「ぼくはね、アメリカ時代に奴隷になったんだよ。そこで私は必死に英語をものにしてアメリカ社会を駆けめぐっていった」と。
2,26事件で高橋是清蔵相は、凶弾に倒れた。ダルマ宰相は終生、アメリカ人のジイコブ・シフという男と交友関係にあった。このアメリカ人こそ、2008年9月の世界金融危機の引き金になった「リーマンブラザー」の創始者の1人であった。
日露戦争の開戦当時、日本海軍の総排水量は、ロシアの約半分、兵隊も半分、陸兵は2割程度であった。世界最強といわれたロシアのコサック兵を、秋山好古たちが打ち破ることになる。はるかに劣っていたのは、戦費の総計であった。
当時の国家予算は2.5億円(現在の貨幣価値に換算して2,5兆円というから、平成22年の国家予算のほぼ、40分の1程度。その程度の金しか持たない日本が、身の程知らずの我が国のお偉いさん達が、大国ロシアに戦争を仕掛けたのである。
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