人材教育研究部会

2002/1/4

人材-1 新時代の新しい人材の要請

人材-1-2 新しい人材とセンサーの特性

(1)人間のセンサーの特性
  @ 直接センサーの機能・・・・・・直接センサー(味覚、臭覚、触覚)は、身体に直接触れて認知するものである。
  A 間接センサーの機能・・・・・・間接センサー(聴覚、視覚)は、身体から離れた情報を認識するものである。
         人間の五感を直間に分けて分類してみると上記のようになるが、直接センサーは、直接身体で認識するものであるから、体験することによって機能が磨かれるものであり、体験型センサーと言うことができる。直接センサーは年代別の体験の差から大きな差異が生じている。これは間接センサーの機能についても同じことが言えるのであり、センサーの特性から世代分類が出来るほどである。近年の子供は、小さい時からファミコン等の電子機器に馴染み、携帯電話では親指族と言われるほど片手での操作や反応に優れている。しかし、近年の一人っ子時代の子供は、喧嘩等の直接身体で体得する体験センサーの磨きが不足しているため、喧嘩を無意識手加減するような芸当はできない。そのため喧嘩が始まると相手を殺す気はないのに止まらない。直接センサーのトレーニングが足りない証拠である。

(2)間接センサーを磨いた電子部品族の特性
    直接センサーは、トレーニングの量によって磨かれるから、世代別の特性が出来上がっている。現代社会では間接センサーの利用する機会が多く、子供や若者は益々磨きをかけており、その結果電子部品族が誕生した。電子部品族の特性は、テレビマンガのピカチューに出てくるポリゴンによる閃光「ピカピカ」によって、世界中の子供達が癲癇症状を起こし大騒ぎになったが、あの閃光によって電子部品が破壊されてしまったのである。また、子供の殺人事件に「人間を壊してみたかった」と言う発言は、間接センサーの特性である作用で、直接センサーの体験の不足を感じさせる出来事であった。

(3)自然人種族と電子部品族の特性と共存関係は
 神代の時代から「今の若い者は」と言われ続けてきたが、近年の若者特性の変化スピードが速すぎる。「今の若者は外国人と思え」と言われた時代から、新人類説・宇宙人説・エーリアン説・新種のエーリアン説・電子部品族と数年毎に変化する。ある年代以上を自然人種族として、電子部品族と共存できるのであろうか、現在は共存よりか対立の関係に近いと思われる。しかし、共存か対立かの問題ではなく、自然人種族電子部品族が連係プレイを取らなければならない時代であり、連係が取れなければ企業の経営は成立しない。むしろ企業の将来の成否を左右するであろう。したがって、それぞれの人材特性を生かした上で連係関係が重要な時代が到来したのである。その意味で自然人種族についても電子部品族と融合化の教育が要請されている。

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