建設産業研究部会

2002/1/15

建設-3<建設業経理事務士の級別関係と勉強の仕方>

建設−3−1<建設業経理事務士受験勉強と級別関連>

(1)建設業経理事務士受験勉強には基本が重要
 何事の勉強においても基本が重要とされているが、複式簿記・原価計算に関する勉強ほど基本が重要なものはない。何故なら各級別の問題が50%〜60%も重複して出題されるためで、下級の知識で上級の問題が解ける部分が多く、下級の基礎能力がある者が有利に作用するのである。例えば4級の問題範囲は、3級の問題に60%も重複している。4級を完全にマスターすることは、3級範囲の勉強を60%達成していることになるのである。2級・1級についても同じことが言えるのであり、基礎マスターすることが重要である。

(2)建設業経理事務士の級別関連を重視すること
 建設業経理事務士受験のために勉強する場合は、(1)で説明したごとく基本が重要であるから、受験の級別勉強を効率よくすることがポイントである。級別の関連問題をよく理解し、級別勉強のポントと上級への勉強アプローチを参考にして、無理な勉強を避け、効率良い勉強をすることが必要である。

(3)1級の財務諸表・財務分析・原価計算の勉強の順序
 2級合格者から1級3科目の勉強順序の質問が大変多い。勉強の順序は、@財務諸表A財務分析B原価計算の順に勉強し受験すべきである。理由は、受験勉強の難易度が、財務諸表を100として、財務分析60・原価計算70位に相当する。そこで受験者の中には、難易度の低い財務分析や原価計算から受験勉強する者が多い。そのため全国的にみても財務分析と原価計算の二科目合格者が多く、最後の財務諸表が合格できない受験者で溢れている。これは財務分析や原価計算が下級問題との関係が浅いため、受験科目だけの勉強をすれば比較的合格しやすいためである。しかし、財務諸表の問題は、4級から2級までの勉強に少しでも弱点があれば、財務諸表の勉強に影響を与え、歯が立たないのである。4級・3級・2級までの勉強が終わった段階で、知識が抜けないうちに財務諸表の勉強を開始すべきである。この間に時間を空けて勉強することは危険である。 不幸にも、財務諸表だけ不合格になっている受験者は、級別アプローチの勉強要領を3−2から3−7までを参考にして基礎勉強から復習すべきである。かえって合格の早道となるのである。

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